過去のセミナープログラム

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H24年度社会公開セミナープログラム

 

月日講演題目及び講師講演内容
5月10日(木) 衛星リモートセンシングの地上系
- ICTが支える地球観測のインフラストラクチャ -
人工衛星から光や電波を使って地球の表面や大気を遠隔観測する衛星リモートセンシングでは、地上の通信設備やデータ処理システム(地上系)も重要な役割を担っています。国産衛星センサASTERなどを例に、衛星リモートセンシングの地上系(特に地球観測データ製品の生成や品質管理など)について解説します。
外岡秀行
茨城大学大学院理工学研究科情報工学専攻 准教授
5月17日(木) 計算機シミュレーションによる脳機能の解明 脳は外界からの様々な感覚(例えば視覚、聴覚、嗅覚など)情報を効率的に処理する「高度情報処理システム」とみなすことができます。「脳」の理解は、工学、医学、心理学など様々な分野への貢献が期待できるため、近年最も注目されている研究分野のひとつになっています。この講義では、脳神経細胞の相互結合により形成される神経回路網(ニューラルネットワークと呼ばれます)のモデル化と計算機シミュレーション技術について紹介したいと思います。人の記憶や認知、そして認識のプロセスがニューラルネットワーク上でどのように遂行されるかについて解説します。
星野修
茨城大学大学院理工学研究科知能システム工学専攻 教授
5月24日(木) 環境放射能の大気環境動態
- 数値モデルを用いた拡散シミュレーション -
環境中には様々な放射性物質(環境放射能)が存在します。環境放射能には、天然のものと、人工的に作り出されたものがあります。環境中に放出された放射性物質は、大気中をどのように移流・拡散していくのでしょうか?本講演では、数値モデルを用いた放射性物質の大気拡散シミュレーションについて概説し、自然現象による放射性物質の環境中の循環や、福島原子力発電所事故に伴う放射性物質の拡散解析例を紹介します。
城戸寛子
株式会社 ヴィジブル インフォメーション センター 研究員
5月31日(木) 都市インフラのアセットマネジメント
- 橋梁の長寿命化修繕計画が目指すもの -
近年、高度経済成長期に造られた都市インフラ(橋梁、道路、下水道など)の老朽化が問題となっています。これに対して、厳しい財政運営を強いられている地方自治体では、都市インフラを資産(アセット)として位置づけ、これを経済的かつ効果的に管理するためにアセットマネジメントを適用する動きが見られます。特に橋梁については、点検・健全度把握・寿命予測を踏まえて長寿命化修繕計画を策定する取り組みが行われており、アセットマネジメントへの展開が期待されています。本講演では、アセットマネジメントの考え方、国や地方自治体が取り組んでいる橋梁の長寿命化修繕計画の概要について紹介し、老朽化する都市インフラの管理について考えてみたいと思います。
原田隆郎
茨城大学大学院理工学研究科都市システム工学専攻 准教授
6月7日(木) 福島事故後の日本・世界のエネルギーを考える(原因・対策・将来)
- エネルギー収支の視点から全体を俯瞰的に考察 -
石油を取り出すのにエネルギーがかかり、手近な石油を使う。取り出せる石油よりも、取り出しに使う石油が多ければ、それは資源とは言わない。非在来型の石油は、砂岩に含まれるタールサンド、泥岩に含まれるオイルシェールは地球の表層の取り出しやすい部分を除いて、資源とは言えない。石油の質の悪化の影響がギリシャ、シリア、欧州で出始めた。世界は激変を開始する。この中での福島事故であり、日本はさらに厳しい状況になることを紹介します。
天野治
(独) 日本原子力研究開発機構 人材育成センター
6月14日(木) 地上の太陽は実現できるか?
- 高温プラズマを閉じ込める -
太陽は球状で高温のプラズマは重力によって閉じ込められています。今から60年ほど前、ロシアの物理学者サハロフは、強力な磁場を用い、ローレンツ力によって高温プラズマを閉じ込める方法(磁場核融合方式と言います)を考えつきました。これは今では「トカマク」と呼ばれ、磁場核融合方式では最有力となり、フランスにITER(イーター)という巨大な核融合エネルギーを取り出す実験装置の建設が進んでいます。人類に残された化石燃料はわずか1−2世紀で枯渇してしまいます。宇宙や太陽のエネルギーを地上に実現するための人類50年の研究の流れを紹介します。
菊池満
(独) 日本原子力研究開発機構 那珂核融合研究所 上席研究主席
6月21日(木) これからの鉄鋼業について 今日、鉄鋼業は、地球温暖化問題、資源制約といった地球規模での課題をかかえ、一方で、鉄鋼新興国の急速な追い上げに直面している。
産業部門の中でも特にエネルギー使用量が大きく、二酸化炭素排出量も大きい鉄鋼業が、今後こうした課題を克服し、国際競争力を維持強化していくために取り組むべき革新的な技術開発等を中心に、鉄鋼技術が果たすべき役割や期待される効果等について、政府の取組も交えつつ紹介します。
経済産業省製造産業局製鉄企画室
6月28日(木) 光ファイバ通信技術の歩みと見果てぬ光集積回路の夢 人類が発明した究極の大容量伝送媒体ともいえる光ファイバ(中心部は高純度な石英系ガラスからなる)を基本とする光通信網は、インターネットや携帯電話を含めて今日の情報通信社会を支える最重要基盤となっている。本講演では、NTT茨城研究所(東海村)で進められた石英系光ファイバと光回路デバイス(光信号の分岐と多重や光路の切換などを担う)の技術開発の歩みを振り返るとともに、今も見果てぬ光集積回路の夢と現実について紹介します。
河内正夫
NTTエレクトロニクス株式会社 技術顧問

H23年度 社会公開セミナープログラム

 

月日講演題目及び講師講演内容
5月12日(木) 血液型遺伝子の進化
-系統ネットワークを用いた遺伝子の系統解析-
系統樹は生物あるいは遺伝子の関係を表す樹状のグラフです。これは1つの起点から複数の末端に分岐していくかたちで示されます。しかし、遺伝子の相同組換えなどの複雑な過程は十分に表現できません。このような場合、網状構造を許容する系統ネットワークが有用になります。今回、複雑な進化過程を有するABO式血液型遺伝子を例に、系統ネットワークを用いて解析する方法を紹介します。
北野 誉
茨城大学大学院理工学研究科物質工学専攻 准教授
5月19日(木) 超微量化学物質のリアルタイム分析チップ
-OLP/FAIMSによる分析技術革新から革命へ-
超微量化学物質検出や分析は、今後、医療や生化学等の分野でも着目されるようになりつつあるが、その1つの分析技術であるFAIMS技術の原理とアプリケーション紹介を行う。
特に、リアルタイム性という視点から、定量分析やデータベース化の手法についてOLPという技術についても紹介する。チップ化を進める場合の技術課題と展望についても紹介する。
佐藤友美
アトナープ株式会社代表取締役
6月2日(木) 強い盛土と安定な擁壁の建設
-地震から社会を護るため-
今回の2011年東日本大地震では、私たちの社会は大きな被害を受けました。地震により鉄道・道路・宅地等の数多くの盛土・擁壁などが崩壊し、各地で地盤の液状化が発生して戸建住宅や下水設備等が大被害を受けました。その一方、近代的な技術で建設した盛土等の土構造物や地盤液状化の対策をした近代的構造物は被害を受けなかったようです。ふだん聞く機会の少ない地盤とその強化改良の技術について説明し、これらを理解することで、改めて地震等の災害に対する備えを考えてみみたいと思います。
龍岡文夫
東京理科大学理工学部土木工学科教授
6月9日(木) ネットワークセンシングシステムの展開 半導体技術の発展と無線通信デバイスの小型化、計量化、省電力化により、センサに直接無線通信機能をもたせたデバイスが実用化され、それらを用いたさまざまなセンサネットワークが提案され、応用されようとしています。センシングという立場から、ネットワークセンシングシステムとしての現状を紹介 します。
本多 敏
慶応大学理工学部教授
6月16日(木) 非線形超音波を用いた非破壊材料評価・検査 工業材料・製品の不健全部を非破壊的に検出・画像するために超音波法が用いられています.しかし,従来法では密着き裂,異種材料接合部の微細欠陥,マクロボイド・マイクロクラック等の検出ができません.この問題を解決するための,大振幅正弦波バースト波を上記箇所に入射し,それらを揺り動かしたときに発生する高調波(入射周波数の整数倍周波数を持つ波)振幅を抽出し画像する最新の非線形超音波法の基礎と適用例を紹介します.
川嶋紘一郎
(有)超音波材料診断研究所代表取締役
6月23日(木) 農業と省エネルギー
-ハウス暖房を中心に-
農業と省エネルギー -ハウス暖房を中心に-
冬でもいろいろな野菜が食べられるのは温室栽培のおかげですが、見慣れた農業用ハウスの中で、どんな暖房が行われているかご存じですか? 昨今の原油高や環境意識の高まりを受けて、農業分野でも、厳しいコスト制約の中で省エネが進められています。最近の農業用空調のトレンドや省エネの工夫などを概説するとともに、現在開発中の温水による局所暖房システムについてもご紹介します。
小林雅律
出光エンジニアリング(株)エンジニアリング部設計統括グループ
6月30日(木) 磁界解析における最近の進展
-辺要素有限要素法と高速高精度化のための周辺技術-
モータや発電機,交流変圧器,医療用MRIなど,磁界や電磁誘導を応用した電気機器は我々の生活を豊かにしてくれますが,このような機器の性能向上のためにはコンピュータによる磁界解析が重要な役割を演じています。本講演では磁界解析技術の代表格である辺要素有限要素法について説明し,解析の高速高精度化のための周辺技術における最近の進展についてご紹介します。
宮田健治
(株)日立製作所 日立研究所 モータシステム研究部主任研究員
7月7日(木) 法則と定理で学ぶアンテナ工学 テレビ受信や無線LANなど身近にあって利用しているのに、どのような仕組みで動いているのかあまり気に留められないのがアンテナです。アンテナの専門書を見ると数式が多く、そのためアンテナの物理理解を諦める人は多いようです。でもアンテナ物理の本質は、わずかな法則と定理で成り立っていると言っても過言ではありません。また数式は法則や定理の理解を深める万国共通の道具です。この機会に法則と定理を基礎にアンテナ工学をマスターしてください。
鹿子嶋憲一
茨城大学工学メディア通信工学専攻教授

 

 


H22年度 社会公開セミナープログラム

 

月日講演題目講師
10月7日(木) 薄膜技術の医療、生活への応用 -歯科インプラントから消臭材まで- 尾関和秀
茨城大学大学院理工学研究科機械工学専攻 准教授
10月21日(木) 計算処理を高速化するために何ができるか 高木太郎
(株)イマジオム 代表取締役
10月28日(木) コンピュータと数学と社会  -コンピュータは数学を理解しているのか?- 宮島啓一
茨城大学大学院理工学研究科電気電子工学専攻 講師
11月4日(木) 地下水と人と社会 徳永朋祥
東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻 准教授
11月11日(木) 高速増殖炉研究開発の現状 小竹庄司
日本原子力研究開発機構 次世代原子力システム研究開発部門 炉システム開発計画室 室長
11月18日(木) キヤノンの光学と計測技術  -測れないものは作れない- 本多徳行
キヤノン(株)オプティクス技術開発センター所長
11月25日(木) 技術革新による産業構造の大転換 阿部仁志
社団法人 科学技術と経済の会 技術経営会議事務局長
12月9日(木) 日本鉄鋼業の課題と挑戦  -もの作り産業の基盤、地球環境問題への対応- 小島  彰
(社)日本鉄鋼協会 専務理事

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