理工学研究科が那珂核融合研究所との連携協力ワークショップを開催

大学院理工学研究科は、2017年12月15日(金)、日立キャンパスの小平記念ホールにおいて、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)那珂核融合研究所との協働により、量子線研究に関する連携協力ワークショップを実施しました。

理工学研究科はこれまで、量子線研究分野で那珂核融合研究所と様々な共同研究を行ってきました。今回のワークショップは、両組織の研究者が最新の研究成果を報告することで、研究や技術開発上の課題を共有し、意見交換することを目的に開催されたものです。

前半のテーマ発表では、栗原研一那珂核融合研究所長をはじめとする研究者らによって、量子線研究を取り巻く環境や技術開発における様々な課題が取り上げられました。また、本学の教員からは、核融合炉燃料トリチウムの安全取扱や大電力ミリ波帯デバイスの開発といった、那珂核融合研究所との共同研究の事例が紹介されました。栗原研究所長は、エネルギーや医療、物質科学分野などで量子科学技術の発達が期待されている一方、開発現場では若手研究者が少ない現状を指摘し、組織の枠を超えた人材育成の必要性を訴えました。

本ワークショップには三村学長、尾﨑理事、馬場理工学研究科長、折山副研究科長をはじめ、工学部・理工学研究科の教授や大学院生等85名が参加しました。テーマ発表後に行われた意見交換では、大学院生のQSTへのインターンシップや共同研究、連携大学院の運用など、両組織が多方面かつ継続的に協力し、連携を強化することで合意しました。

ワークショップの様子

ワークショップの様子