量子線科学専攻博士前期課程2年の黒岩直輝さんが日本鉄鋼協会第186回秋季講演大会にて学生ポスターセッション「奨励賞」を受賞しました。

理工学研究科量子線科学専攻2年の黒岩直輝さん(西研究室所属)が、 2023年9月21日、富山大学で開催された日本鉄鋼協会第186回秋季講演大会において、 学生ポスターセッション「奨励賞」を受賞しました。 この賞は、大会中に行われたポスターセッション発表者を対象に表彰されるものです。

受賞式パーティーにて賞状を持つ黒岩くん
受賞式パーティーにて賞状を持つ黒岩くん

黒岩直輝さんタイトル

R2O-Al2O3-SiO2 (R=Li, Na, K) 融体の熱伝導率評価

概要

ガラス製造における炉内温度分布の把握や鉄鋼業の連続鋳造における表面欠陥防止のために ケイ酸塩融体の熱伝導率を正確に把握することは必要不可欠です。 しかし、ケイ酸塩融体の熱伝導率は測定の困難さからデータが不足しており、 熱伝導メカニズムも明らかでないのが現状です。 そこで、本研究では、 R2O-Al2O3-SiO2 (R=Li, Na, K) 融体の 熱浸透率を表面加熱・表面検出レーザフラッシュ法により 熱浸透率を測定し、ガラスの密度と酸化物融体の比熱の文献値の加成則により熱伝導率を算出し、 温度や組成による熱伝導率への影響について検討を行いました。

黒岩直輝さんのコメント

優秀ポスター賞を受賞できたこと、大変嬉しく思っています。 今回は表面加熱・表面検出レーザフラッシュ法によりアルカリアリミノケイ酸塩融体の熱浸透率測定を系統的に行い、熱伝導率を評価しました。 今後は熱伝導の考察をより深く行うべく、NMRの結果などと併せてデータを検証していきたいと思っています。 今回の受賞は、指導教員である西 剛史先生や太田弘道先生、 そして東北大学の柴田浩幸先生、助永壮平先生ほか、研究室の仲間に支えられたおかげです。 この受賞を励みに、これからもドンドン成果を出していきたいと思っています。

関連リンク

理工学研究科(工学野)西研究室 http://thermophysic.mat.ibaraki.ac.jp/